rainy




   『ゴメン 別れて』



       言ったのは つい最近・・・・・―





    やっと決まった 仕事先

  僕は初めて 上京する


      期待に 胸が  膨らんだ

      同時に 悲しみ  のしかかった


    君に 告げる日   来るなと 願った





        『私も一緒に 連れてって』


   震えた声が 耳に響く

     窓の外では 雨が降る


        『ゴメン 別れて』

    【僕じゃあ 君を  幸せには できない】


       心の声は  偽善者の声?



     目じりに溜まった  君の涙

   白い頬を  滑り落ちる





         雨の中で  濡れた子猫のように

      震える声で 鳴いている


             君は 僕を見つめてる


           僕は 拳を握り締め   そっと 視線をはずすんだ


       






      向けられている 痛い眼差し

   『あいつ 彼女を  捨てたんだ』  


   僕は 独りで  我慢した

     あの子の 幸せのためには   仕方なかったんだと

       身分違いの 恋だったんだと

   心の中の  必死の言い訳



     そんなときに  思い出すのは

  僕を 見つめて  泣いてる 君

                後悔しないと 決めたはずだろ?

                これじゃあ 不幸に   なるだけだ





         雨の中で  濡れた子猫のように

     苦しい声で  鳴いている


             君は  僕を責めている?

        僕は 思考を遮断して   きっと 走って逃げるんだ




         雨の中で  濡れた子猫のように

     悲しい声で  鳴いている

     君が小さく  泣いている









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